手彫りゴム印
河合祥子です。
今は殆ど見られなくなった「手彫りゴム印」
今回は少し細かいものを彫りたくなり、鶴と菊の図案で彫りました。
余白が多かったのでその分さらえる部分が多くなっちゃいました。
というのも手彫りゴム印は押せば見える印影部分を彫るだけでなく、底面にあたる部分を一定の模様になるようにさらえていきます。
ここが実は隠れアピールポイントであると共に、なかなか骨の折れる工程でもあるのです。
昔はゴム印も全て手彫りで高価なものでしたが、今は鋳造やレーザー彫刻のゴム印が主流になり価格もとてもお安くなりましたね。
たまにお客さんがいつも使っているゴム印が手彫りだと気づかずに持ってこられる時があるのですが、突然の手彫りのゴム印に驚き、手彫りの美しさに感動してテンションが高くなってしまう私。笑
昔のゴム印をお持ちでしたら一度印面を見てみてくださいね。
昨年でゴムの国家検定が終わり、この技術は少しずつ見れなくなっていくのでしょうが、残していきたい技術の一つです。
2021.05.14