河合良彦

節分 出世稲荷にて

2月3日の節分の日に自宅近くにある出世稲荷へ家族でお参りへ行ってきました。

何がいいって、名前が良いですね。出世稲荷です。お商売の神様であるお稲荷さまに出世が付いちゃったらこりゃもう千客万来、商売繁盛は間違いなしです。

だがしかし、結構と出世稲荷自体はこじんまりした神社であります。
伏見稲荷にくらぶべくもないのは承知しておりますが、やはりなんとも寂しい感は否めません。

だって名前が出世稲荷なんだもの。ドーンといって欲しいのが地元びいきの心情です。そこで少し調べてみました。

出世稲荷という名前はかの豊臣秀吉にちなんだ名前なのだそうです。
1586年に関白太政大臣に就いた豊臣秀吉は翌1587年に京都での本邸である聚楽第を平安京大内裏跡に築きました。
その時に聚楽第の敷地内に幼いころから信仰していた稲荷社を勧請しました。
そして翌年、後陽成天皇が聚楽第に行幸し稲荷社に参拝した際にその稲荷社に大出世を果たした豊臣秀吉に因んで、出世稲荷という名を授けたそうです。
なんてすごい始まりなんでしょう。しかし豊臣政権は長く続かず、聚楽第も取り壊しになりました。
それでも出世稲荷は無くなる事はなく場所を移転して今に続いております。
それに何がすごいって一番隆盛を誇っていたのが、徳川政権時代の江戸中期だってのがすごいですね。

さてさて出世稲荷でごく普通にお参りしたり、護摩木に名前を書いたりしました。そんな中、なにやら派手なことをしているところがありました。

ここでは厄除けの柊(ひいらぎ)を購入すると巫女さんが笛や太鼓に合わせて踊りながら、祈祷をしてくれます。

すごく魅力的だったのですが、写真だけ撮らせてもらいました。娘が食い入るように見て、私も大きくなったらアレ踊る人になりたい。なんて言っていたのが微笑ましく面白かったです。

皆さんももし良かったら出世稲荷へ参拝しませんか。ホントに名前がいいので験を担ぐ人にはピッタリだと思います。

それからお店(河政印房)の近くにすごい名前の神社があります。下手したら出世よりも直球の名前です。

これもまたご紹介したいと思います。お楽しみに。

 

最後までお読み下さり、ありがとうございました。

河政印房 店主

2012.02.04