お役立ち話

ペイオフ

ペイオフとは金融機関が万一破綻した時に預金保険機構が、一預金者1000万円までの預金とその利息を保護する仕組みのことです。

逆に言えば1000万円を越える部分に関しては保護されないということです。

例えばAさんがある破綻した銀行に3つの口座を持っていたとします。それらの口座はそれぞれ1000万円を越えていません。なので預金は全額保護されるとかというと、そうはなりません。名寄せといって同一名義の口座は合算されてしまうのです。合算して1000万円を超えた部分に関しては保護の対象外となります。

一方、家族名義の口座はどうかといいますと、これは合算されることはありません。家族といえども財布は別と考えてもらえます。

しかししかし、ここからやっと「はんこ」の話になるのですが、家族名義の口座でもAさんと同一の銀行印で登録していては恐怖の名寄せの対象となる危険性があるのです。そうなると預金を合算して1000万円を越えた部分に関しては保護の対象となりません。

ということで、何が言いたいかと申しますと、家族だからといって、銀行印の管理が大変だからといって、家族みんなで同じ銀行印を使わない方がいいですよ。という事なんです。

1つの口座に1つの銀行印、これを原則としていただくのがペイオフ対策に限らず、盗難・紛失の面からも一番安全ではないでしょうか。